虫歯

ひどい虫歯が痛くない症状とひどい虫歯の神経を取らずに済んだ事例

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ひどい虫歯になると、気分は悪くなりますし、歯医者さんが苦手な方にとっては、不安で不安で仕方ないと思います。

ひどい虫歯には、痛みを感じないこともあります。また、通常の場合神経をとらなければならない虫歯の症状でも、当院では神経を取らずに済んだ事例もあります。これらの紹介を今回は行いたいと思います。

なお、ひどい虫歯の定義はこちらの記事を参考にしてください。

ひどい虫歯になぜなるの?ひどい虫歯ができる原因と治療方法まとめ

ひどい虫歯なのに痛くないのはなぜ?

久しぶりに歯医者さんに点検に行ったら、前に治した所がまた虫歯になっていると言われた。

実は、よくある話です。写真は20代の女性ですが、本人には、痛みもかゆみもないと言っています。歯医者さんに点検してもらった結果、大きな虫歯があると診断されたそうです。

26-1虫歯

周りと色が違うクリーム色が古い詰め物です。ずっと前に歯医者さんで虫歯を治したそうで、小さな時の話であまり覚えてないということでした。行った歯医者さんでは、神経取るかもと言われて、当院に相談にお見えになりました。

なるべく神経は取りたくない

まだ若いし、なるべく神経も取りたくはないということが要望でした。

神経に触りそうならお薬を付けましょう。半年後に虫歯の下の神経が小さくなったら、残った虫歯を取りましょう。というアプローチにしました。ずっと以前からある方法です。古い詰め物を削って取ってみると・・・

虫歯26-2

ひどい虫歯でした・・・・しかも、中でずい分広がっています。前回の虫歯治療が不完全だったようです・・・ここまでひどい虫歯になっているのに全然痛くないって不思議ですよね。

 

神経=歯髄は歯を作る事ができる

歯の神経=歯髄は神経というよりお肉みたいな組織で血が通っています。

虫歯や、噛む刺激などで自分で殻を作るように、少しづつ小さくなりながら歯を作る能力があるんです。今回の患者さんの歯も、歯髄が頑張って殻を作ってくれたようです。

それでも虫歯の進行に追いつかない場合もあります。

歳を重ねて歯髄の生命力が弱まると、痛くなることもなく、歯髄が壊死する場合もあります。この方に限らず、古い詰め物を取ると虫歯が残っている事がとても多いです。顕微鏡や拡大鏡を使っていないと常に虫歯を取り切る事は出来ません

ひどい虫歯で神経が露出したが、神経を取らずに済んだ一例

30代女性のBさんの事例です。左上の奥歯にズキズキという痛みを感じるようになってきたとのことで、治療になりました。元は古い銀歯が入っていたので、まずは銀歯を取りました。

銀歯の下が虫歯になる!原因とセルフチェック方法

銀歯を外すと、想像以上に虫歯が広がっていました。慎重に虫歯を取っていきましたが、非常に深く進んでもいたため、歯髄が露出していました。

緑色に見えるのはゴムのシートです。神経が顔を出したら、唾液中のばい菌が入らないように清潔にするためこういうゴムのマスクをします。ズキズキしていただけあり、やや出血傾向があります。通常ですと神経を取ることも考えられますが、当院では出来る限り歯髄(神経)を保存する方針ですので、歯髄を温存する事にしました。

歯の神経を取る治療(根の治療)を成功させるために必要なこと

いくつか方法がありますが、今回は歯髄に水酸化カルシウムというペースト状の薬剤を塗布しました。これにより、露出した歯髄の表層に薄い歯の膜を作ることが分かっています。歯髄の炎症が落ち着いてくれれば成功です。薄い膜が出来るまで約半年かかります。その間は硬い仮詰めで過ごして頂きます。

治療後に1度チェックを行いました。少し痛みが出たものの、様子を見れる範囲でしたので、そのまま経過を追うことにしました。そして半年後に仮詰めを削ってペースト状の水酸化カルシウムも洗い流します。

神経が自分で歯を作ったところ(直接覆髄)

ひどい虫歯が脈を打ったような痛みを伴う理由

歯の内部がわかる模型

歯は3層からできています。表は皮膚の代わりのエナメル質=身体のどこよりも硬い部分です。その下は象牙質=筋肉などと同じ役目ですが、硬くて中の歯髄とつながりがあります。ですから象牙質まで虫歯が進むと痛みを感じます。

歯髄は血液が通った肉のような組織に神経繊維が入り込んでいます。神経と言うと、白っぽいイメージがあるかもしれませんが、歯髄は血の流れがある組織です。よく、虫歯でズキズキ痛む、中で脈を打っているように痛む、と言いますが、これは正に歯髄で炎症をおこすことで血の流れが増えた結果なのです。

虫歯を削り取って神経(歯髄)が露出したら

虫歯を取って内部の神経(歯髄)が露出した場合は2つの選択肢があります。

①神経を保護して保存する。
神経をそっくり取る

脈打つような痛みがある場合は、歯髄に炎症が起きているので、取ることになります。痛みが軽い場合や、痛みを感じていない場合は神経を保護して保存できる可能性が増えます。

一般的に成人では神経を取ることが多いです。これは歯を使うことで歯髄は徐々に小さくなり、生命力が弱くなるためです。生命力が弱いということは、ケガをした時の回復力が少ないことを意味します。

特に保険診療では歯髄が出た場合は一律で神経を取ることが多いようです。今回は、神経を取らずに済みました。

まとめ

・大人の虫歯は進行しても痛くないことがある
・一度、治療されると、中は見えないので虫歯が大きくならないと外から分からない
・神経を残すには、2段階に分けて虫歯を取ることもある。(痛くない場合に限る)
・顕微鏡や拡大鏡を使って虫歯治療をしていないと、虫歯を取り残す可能性は高くなる

歯の歯髄(神経)はできれば温存したいものです。成人の場合は、お子さんよりも条件が厳しくなりますが、正しい診断と的確で精密な治療を施せば歯髄の温存も可能です。様々な条件が関わりますので、適宜、患者さんとご相談しています。

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